手帳(その?)

手垢に一年を思う。

毎年、クリスマスを過ぎると、手帳を新しくする。この一年の思いが巡る。無為に過ごしたんではない。と言い聞かせながら、ほんの僅かな時間だが、すでに、忘れていることも多く。手垢の付いた日付を一週間毎、捲る。

一月。上場承認。約2週間。「ロードショー」といわれる会社説明会。投資家の皆さんに洗礼を受ける。田舎暮らし。サービス業といっても第二次産業に近い広告の仕事。過去、投資家と称する人達との馴染みはない。金融機関といえば、銀行に保険、証券会社ぐらい。投資会社のアナリスト、ファンドマネージャーなど。独特の臭覚を持った素晴らしい出会い。大いに勉強になった。

二月上場。長年の夢が叶った。のだが、喜びよりも、嬉しさよりも、責任の重さをひしひしと実感。常在戦場。手を抜けば、社会の指弾を浴びる。「自らに厳しくあれ。厳しさこそ温さ」と肝に命じた。

三月、子育て終了。長女の幼稚園入園から、次男の大学卒業まで28年間。長男の大学入試に一度付き合った(それも仕事の合間に)以外。三人の子供の、どの行事にも一度も顔を出したことがない。これで最後。節目だと腹を括って、次男の卒業式に出席。

四月。我社の理念を、地域社会への貢献(地域経済の活性化のために)。飲水不忘掘井人(愛・人を大切に)。機会損失の排除(効率経営)の三点に整理した。理念無き事業は滅ぶ。なんのために企業は存在するのか。自信を深める。

五月。創業30周年。企業は30年で一人前。五月やっと辿り着いた。先代からバトンを受け、20年余。一心不乱だったなー。30年を期に、明確なビジョンを掲げた。ビジネスモデルである地域限定型「生活情報誌」全国1000万部発行を!高収益体質の企業へ!東証二部へ!と。

六月。上場後、始めての株主総会。会場を大垣市の中広ITセンターとした。「辺鄙なところでやるな」とお叱りを受けた。遠方よりのご出席に感謝。公開企業としての社会的責任(CSR)を改めて自覚した。

手垢の付いた6月11日の週。欄外に、「天を怨まず、人を咎めず」と。なぜ、この言葉を書いたのか?ジーと下手な文字を。思い出した。理不尽な押し付けに、四ヶ月間、それなりに人事を尽くした。
                     続く         Goto

投稿者: 後藤 日時: 2007年12月26日 06:27


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