佐伯泰英殿

駄作を訝しく思います。どうしましたか?

疲れを取る方法。人それぞれですが、私の場合は、ハードボイルドな時代小説を読んで、スカッとするのが一番だと思っています。それには、痛快な時代劇じゃないといけません。

「なんと早書き」なんだろうと驚くほどのスピードで、次々にシリーズの新作を書き下ろす(文庫)佐伯泰英氏の時代劇に随分お世話になり、ストレス解消の助けを借りています。(感謝してます)

取り分け、「蜜命」の若き獅子「金杉清之助」の人柄と過酷な修行、それに燃える剣には惚れ惚れ。
気分がス〜とします。また「酔いどれ小藤次留書」不細工な男が、子育てしながら難局を乗り切る。

江戸庶民の心根がふんわり、温かさが伝わってきます。それに、国定忠治と幕府大目付の妾腹「夏目影二郎」の話。壮大なスケール。妖怪との戦いにはらはらドキドキ。童心に返る気分です。

それに、なんと言っても、NHK土曜時代劇「陽炎の辻」の原作「居眠り磐音・江戸双紙」。氏の代表作。人情味豊かな主人公磐音を取り巻く江戸情緒は、田舎のおっさんにはたまらない。

そんな、思いで「疲れの特効薬」佐伯ワールドを楽しませていただいています。
それが、その「江戸双紙」の最新作「冬桜ノ雀」が、なんとも駄作なんです。酷すぎるんです。

何が酷いかといえば、ストーリーになっていない。文章も乱雑で丁寧さが無い。コリャどうしたことか?
と、訝しく思っていますが、著書での付き合いしかありませんが、私なりに判断しますと。

体調を壊されたのではないか?と思う。文章に粘りと力強さが無い。失礼を顧みず言わせてもらえば。編集者に急き立てられ、仕方なく書いている。感じがします。これでは今までの28作が死んでしまう。

心配です。それが、間違いならば、テレビ化により、筆さばきが「テレビドラマ」向けのシナリオになってしまっているのではないか。先日ドラマを見ましたが・・・・・。イメージの違うドラマです。

所詮、テレビドラマはドラマ。活字とは違います。氏がテレビドラマを意識して、このシリーズを書き変えたならそれは大きな手抜きです。残念です。

活字を愛する一人として、作者も人の子、作風が変わるのは、ありえるのですが・・。

佐伯泰英殿。「早書き」の手を止めて、疲れを癒されてはどうでしょうか。
これでは、読者が疲れてしまう。チョッピリ生意気ですが。

お許しを。
                                       Goto

投稿者: 後藤 日時: 2009年04月29日 07:17


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