イノベーションの否定にならないか?

3・11を乗り越えたインフラ技術に思う

怖いですよね。福島原発の事故。被害者は故郷に戻ることもできず。近隣は放射性物質の数値が下がらず。メディアは事故の悲惨さと後遺症を報じ続けているのですから。事故発生から、1年と3ヶ月になろうとしているのに。何も解決していない。

明日にも、自然災害は発生するかもしれない。世の中に絶対はない。だから、如何に安全だと。あるいは考えれる範囲に安全対策を講じたとしても。絶対かと問われれば。誰もが、そんな保障はできない。リスクを考えれば原発は廃止した方が良いに決まってる。だから、再稼働なんて、怖くて誰も決断できない。

原発を怖がって、蓋をしてしまう議論で、本当に良いのだろうか?科学の進歩を、この事故で止めることが、人類の幸せだろうか?野田首相は、この夏の電力不足から、大飯原発の再稼働を容認した。限定的にすべきとの声も聞かれるが、私は、イノベーションの重要性から、首相の決断を支持する。

日経ビジネス「特別版・日経エコロジー」日本の技術がリードするグリーン・イノベーションの特集「3・11を乗り越えたインフラ技術」を読んで、脱原発の思想は、ヒステリックな国民感情が優先して、日本のイノベーションを止めてしまうことになるのではと危惧している。

曽野綾子さんは、毎日新聞と同調して東京スカイツリーを「化け物だから、気持ちが悪い」と存在そのものを否定している。しかし、世界一の電波塔建設の技術は3・11の大震災当時、工事中で最も脆い状況でも地震に耐えた。その技術は世界に誇れる。

また、大震災で崩壊した常磐自動車道水戸ICと那珂ICの間、150mに渡って道路が崩壊。わずか6日で復旧。高速道路で被害を受けた延べ870kmのうち93%が二週間以内で応急復旧が完了。被災地に緊急車両や救援物資を運ぶライフラインが回復。多くの命を救った。それも、道路建設技術の成果だといえる。

あれだけの大惨事にも拘らず、大動脈である新幹線は、大きな揺れが来る前に地震を探知。
その機能は阪神淡路大震災や新潟中越地震の教訓から開発された「新幹線早期地震検知システム」という技術革新によってもたらされ、新幹線の大惨事を未然に防いだ。それも、日本が世界に誇れるイノベーションである。

他にも、2002年から災害対策の専門担当を設置することで「災害災害拠点病院」が機能し、自衛隊の救助ヘリ連動。透析患者など、被災地での重症患者を5000人規模で救済した。そのノウハウは世界に誇れる救急医療の仕組みであろう。

メディアは、悲惨な状況や不幸を報じるのが任務と勘違いしているが、実は、過去の自然災害の教訓は様々な分野で技術革新を生み出し、それが社会生活の安寧に少なからず役立っている。その事実にもっと目を向けるべきである。

原発を全廃することに否定はしないが。怖がることで、放射性物質に関するイノベーションを全否定してしまうことが人類にとって幸せなことかどうかは大いに疑問である。

3・11を乗り越えたツリーや道路の建設、新幹線の安全や医療施設緊急対応などは、過去の災害がもたらしたイノベーションの結果である。原発を怖がり、その開発を途中で放棄することが技術革新を妨げてしまうとしたら、人類にとって不幸ではないかと思うのだが。間違っているだろうか?Goto

投稿者: 後藤 日時: 2012年06月09日 05:16


素朴な疑問ですが、政治家が批評家になっていいのでしょうか。

たとえ、原発全廃という結論を出したとしても、経済や国民の日常生活に支障の出ないよう考え、順次代替エネルギーにシフトさせていくのが政治の役割と思うのですが…。

まして、原発停止賛成→夏場の電力不足→原発再開一部容認(但し、夏場のみ)という、橋下さん、京都府・滋賀県知事。
そして、原発で利益を享受したのに、CO2排出をあれほど問題視したのに、俄かに全廃を云い募る消費者も同じだと思います。

都合のよい批評家になるのではなく、みんなで考え実行しませんか。

投稿者: ナガラ | 2012年06月09日 06:36

納得です。歴史や伝統、技術革新は本当に多くの人の命の上に出来上がったものばかりです。未だ家にも帰れず不便な生活を余儀なくされている皆さんへのフォローを忘れることなく、事を真面目に慎重に進めていただきたいものです。

投稿者: リミスキー | 2012年06月09日 10:01

古い話ですが。
私は全共闘崩れ。社会党岐阜県本部(今はありませんが)の書記局離脱組です。政治家の書生。労働運動。市民運動。社会問題の個別闘争など、様々な政治的場面に頭を突っ込んでいました。30年以上も前の話ですが。その経験から現在の政治家を眺めていますと、素人集団だとしか思えません。しかし、それを選んでいるのは残念ながら国民です。Goto

投稿者: Goto | 2012年06月12日 04:54

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