京料理

百の伝統を繰り返し習得した末に、初めて新しいもんがひとつ生まれる・・・

「和食」が規定路線通りユネスコから無形文化遺産に登録されました。まずはおめでとうございますと、申し上げましょう。一概に「和食」と言っても幅広いんですが・・・政府間委員会で推薦していた「和食」とは「日本人の伝統的な食文化」だそうです。

具体的には何をさして食文化と言うのか・・ピンと来ないのが現状です。伝統的な食文化といえば・・・前にもブログで書きましたが、そりゃ「京料理」でしょう。京料理ならば、伝統を硬くなに守る老舗があります。多くの日本人が今も京料理に和食の文化を求めて食しています。

それを伝統的な食文化と言うなら分かりますが。地域や家々で違う味噌汁の味を食文化と言われても・・・・朝日新聞12/4付・オピニオンの頁に京都祇園・板前割烹の三代目店主がユネスコ登録に「異議あり」とその心情を語っています。

国民に自らの食文化に目を向けてもらうのが世界遺産の趣旨ですが、例えば富士山が世界遺産に登録された途端、人気が沸騰するなんてことは、結局、日本人はユネスコという権威に流されたってことではないでしょうか。食文化と言うならば、学校で食育の授業増やした方が意義があると、辛辣・・・私も同感です。

海外の日本食レストランはショールーム、日本文化への理解が広がるのでは。郷に入ったら郷に従えで、カルフォルニアロールなんて寿司がでてきたのでは和食とは言えない。鯛の刺身は醤油とわさびで食べるモノ。他の食べ方はおかしい。その頑なさが和食でしょう。

でも挑戦が必要では・・・百の伝統を繰り返し習得した末に、初めて新しいもんが自然に一つ生まれる。それが前衛です。今あるのは時代の共感を得ようとする迎合だよ。京料理が東京に飲み込まれなかったのは京都人がお山の大将だったから。排他主義が京料理を守ってきたのでは。なるほどと、唸ります。

文化遺産登録で人気が高まれば日本の食材や調味料が売れると期待されますが。それは商売の話でしょ。それを文化を残す話と混同するから違和感が出てくるんです。文化遺産に登録されてもそこは区別すべきです。・・・私はユネスコの遺産ビジネスに懐疑的ですが、ここまで、ピシリと言われますと・・・

権威や名声には振り回されない本物の「和食」・・京料理はしっかりと地域に根付いているものだと、店主の弁に感心しました。高級で手が出ないかもしれませんが、一度は京都祇園・浜作の板前割烹で「百の伝統を繰り返し習得した」京料理を味わって見たいものです。Goto

投稿者: 後藤 日時: 2013年12月11日 06:06


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