労働習慣

生産性を向上させるには仕事量を削減せよとの理屈がよくわからない。


英フィナンシャル・タイムズの記事っていうからには、英国のみならずEUの考え方・・いや米国も含むのかな・・だろうと思うのですが。ここまで云われると結構、違和感があります。「日本の労働習慣は時代遅れ・・仕事を削減すれば日本の生産性を引き上げれる」との記事にです。


記事の内容は、日本の労働習慣はとんでもない。日本経済の成功は1960年代から70年代に大企業が取り入れた年功序列賃金、終身雇用、労働者主導の生産性改善運動などの制度と、封建時代の大名と家臣の関係のような雇用者と従業員の関係や働くものは全員男で、家族よりも会社に忠誠を誓い、必要ならいくらでも残業し・・・


深夜まで同僚や取引相手と酒を酌み交わす。そんな西側と異なる労働習慣が成功の理由。時代遅れも甚だしい。また、日本の産業構造 も変化した。もはや、こまごまとした機器を製造する企業はいらない。ソフトウエア開発する企業が多数必要。中途で転職、全く異なる分野を渡り歩く能力のある労働力こそが望まれるとも指摘する。


彼らが分析する日本の労働習慣の基準がどこにあるのかはよくわからないが。私的には、こんな分析が世界でまかり通っているとするならば、誰かが、どこかで修正しなければ、日本の労働習慣は、前近代的で、封建時代のまま、とても恐ろしい労働環境だとなってしまう。


弁解するのもバカバカしいのだが。あえて言えば、労働者提案方式の「かいぜん」運動は世界の自動車産業を席巻するトヨタ方式。欧米の自動車メーカーも取り入れている。なぜ、時代遅れの労働習慣なのか。私には理解できない。


こまごまとした製造とは町工場などの中小零細企業をさすのだろう。指摘されなくても、徐々に減りつつあるが、しかし、一方では、町工場が、日本の製造技術を高めているのだ。日本には「働くこと」に対する文化や美学があり、そこまで立ち入るのは如何なものかと思う。


それに、仕事量の削減が国際的に低迷する日本の生産性を引き上げるだろう。その例がリコーなど大企業がフレックスタイム制を採用することで、自虐的な波状労働に終止符を打ち始めているとも述べているが、フレックス制が仕事量の削減だとは思えないし、仕事量と生産性が反比例するとは不思議な考え方である。


私にはよく理解できないのだが。欧米の働き方が絶対で、日本の労働習慣の一部を取り上げ、前近代的であるとの論調は、それこそ、「上から目線」の偏見ではないかと思う。国際的に経済力が落ちてくると、とんでもない批判が出てくるものだと思いつつも、欧米のメディアに時代遅れだと批判されないように、新たに日本的な労働習慣を作り上げねばと思う。Goto

投稿者: 後藤 日時: 2015年04月17日 06:01


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