小倉イズム

溢れる仕事量に・・・安易な値上を選択するのは、まだ早くはないか?


仕事が山ほどあっても、人手不足で賄えない。
顧客第一主義が限界に達したと、労使が協調して、
荷受量の抑制をせざるを得ないと、ヤマト運輸が決断したそうです。


仕事がないと悩む、中小企業には羨ましい話ですが。
ことは簡単ではない。通販普及で宅配便の取扱量はうなぎ上り、
一方では人件費の高騰で、利益は減少。
仕事をしても利益が上がらない、そんなジレンマに陥ってしまった。


ヤマト運輸は、顧客ニーズに応えるべく、次々に規制の壁を破り、
今日の成長と規模を拡大させ物流業界の常識を一変させた。
中興の祖、小倉昌男氏(私が最も尊敬する経営者)のイズムはある時は権力と闘い、
ある時は業界を敵に回し「顧客視点」を貫きながら・・


次々と新サービスを。電話一本で個人宅に集荷して翌日配達。
手ぶらでスキーやゴルフが。時間指定で届く。画期的な物流革命をもたらした。
取分け86年スタートした代金引換サービスは通信販売の基礎となった。


ネット通販の爆発的普及はヤマトの宅配便取扱い量を10年で倍増。
慢性的な人手不足人件費の高騰で「利益なき繁忙」事業と化しつつある。
ヤマト決断に市場歓迎・・・株価も上昇したが・・


決断の結果、次に選択されるのは、平均単価は10年前に比べ10%ダウン、
再配達でも追加料金は変わらない現状を踏まえれば、選択肢は・・
大口顧客(ネット通販会社)の割引料金の是正、即ち値上げするしかない。


それを安易と申しません。むしろ致し方ないとは思うのですが、
果たして抑制の次が値上げならば。それが「小倉イズム」だろうか・・疑問に思う。


「イノベーションに終わりはない」・・・
自動運転の時代です。ロボットが作業をこなす時代です。
IoTの時代です。AIの時代です。物流業界を先駆けるヤマト運輸が、
イノベーションを放棄するとは思えない。


労使が協調しての荷受量抑制が気に入らない。
小倉昌男氏なら窮すればこそ、「労使が協調してイノベーション」だと、
仰るのではないか。Goto

投稿者: 後藤 日時: 2017年03月02日 06:04


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