日米貿易交渉に思う。

国益のため、タフなネゴシエーションで踏ん張ってもらうしかありませんね。


要約すれば、昨年の日米貿易、日本は米国に約15兆円モノを輸出した。
米国からの輸入額は約8兆円、米国からすれば、7兆円の赤字だ。それが何十年も続いている。
貿易赤字が米国の国力を弱めていると単純に信じているトランプ大統領は
相手国がどこであろうと、許せない。


だから、赤字国とは強硬に赤字解消する協定を締結しようとしている。
欧州連合との新貿易協議やカナダ、メキシコとの北米自由貿易協定、
中国とは関税の増の応酬を繰り返している。それが米国が仕掛ける貿易戦争である。


首脳同士が友好関係にあり従属国(米国から見れば)の日本には、仕掛けて来ないのでは、
そんな幻想を抱いていたとしたら大間違い。トランプ大統領に例外などない。
日本との貿易赤字解消についても徹底的に交渉をやろうじゃないかと・・・
そのスタートが9/26に両政府首脳会議で決定した「TAG(日米物品貿易協定)」
締結交渉への強引な合意。


さて困った日本政府。TPPに米国も入って欲しいと懇願したが、
離脱は大統領選の公約、今更加わる分けがない。そんなことより、
日本の対米輸出全体の4割、5兆5000億円は自動車と部品、
それに25%の関税を掛けるぞと、脅かされている以上、NOなんて言えるはずがない。


それでも、実質は「FTA(自由貿易協定)」にも拘らず………
サービス貿易の自由交渉を除外し、対処を関税に限定したTAGに持ち込むなど、
超重量級と軽量級の圧倒的に不利な格闘技のような状況だが、必死に抵抗している。


そもそも論で恐縮だが、貿易協定とは、相互の力関係が左右するモノである。
だから、WTO(世界貿易機構)は加盟国間の差別を禁じる「最恵国待遇」の
ルールがある。それをも無視して、あるいは、加盟国を離脱してでも、
米国第一を貫くトランプ大統領の反グローバル主義に異議を唱えても仕方がないのだが。
あまりにも無体である。


さて、どう対処するのか。
現時点では、1、農水産物の市場開放はTPP以下におさえる。
2、自動車・同部品輸入制限の発動回避。
3、物品協定の先行だけは譲れないとの3条件を出して抵抗、
そこは何とか譲歩させたのだが。所詮は先延ばししたに過ぎない。


この時間稼ぎの間に、中間選挙で共和党が負け、大統領の再選がないことを祈るか。
ロシアゲートで失脚するのを願うのかの他人任せを狙うか……
米国の有権者は米国ファーストを他国で思っている以上に支持しているようだ。


であれば、貿易戦争状態にある欧州連合や北米各国、
それに中国などと自由貿易協定を締結して対抗するかだが……
だが、そんな博打を打つような政治手腕を安倍首相が持ち合わせているとは思えない。


それもできないとならば、さてさて、どうするか。
最後の手段です。どうぞお好きな協定にして下さい。
その代わりと言っちゃなんですが。米国の51番目の日本州にしてもらえませんか。
そうなりゃ、米国国内のこと貿易協定など全く必要なくなりますから。そんな手もある。


暴論です。しかし、米国を同盟国だと思っているのは、日本だけで、
米国から見れば、日本は中国、ロシアからの防壁であり、軍事基地であり、
いざとなったら、いつでも見捨てる植民地だと思っているのではないか。


結論めいて悔しいのだが、交渉担当の大臣や、政府が辛くてタフな
ネゴシエーションを国益のために根気よく続けてもらうしかないのが現状ではと思う。
実に厳しい状況である。Goto

投稿者: 後藤 日時: 2018年09月29日 05:05


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