こどもファースト

不登校特例校の制度は一定の成果だが……


教育の問題はいつの世も、難しい。特に学校に行きたくない
不登校児童・生徒をどう対処するのか。放っておけば、引きこもりに繋がる。
政治とか行政がなんとかせよというのは簡単だが、現実はそんなに甘くない。


岐阜市長。39歳、3児の親。政策の大きな柱に「こどもファースト」を掲げ、
「こどもに寄り添い」「こどもの立場を考える」施策に真剣に取り組んでいる。
その流れでしょうか。岐阜市の教育委員会は中学校での不登校生徒を対象に、
21年4月をメドに市内中心地にある旧小学校の校舎で「不登校特例校」を
開設したいと発表した。


「不登校生徒」とは年間30日以上学校を休む生徒のこと。
岐阜市では18年度で中学生388人、小学生187人で、平均より高い。
原因は様々だが、友人関係を巡るトラブルや学業不振が割合の上位を占める。


「不登校特例校」では特別の教育カリキュラムを組んで、
年間の総授業時間を少なくして少人数指導を行い、中学生を対象に約40人を受け入れる。
同時に地域の人たちとの交流も深めると。市議会との協議を経て文科省の指定を目指す方針。


特殊校は全国に12校あり、岐阜県内には揖斐川町に私立校が1校ある。
不登校児童・生徒をどうするか。難しい問題だ。親の立場にしてみれば、
何とか学校へ行ってと願いなだめすかすのでしょうが、強要もできぬ。
学校の立場にしても、休みがちな子だけ特別に扱うことも物理的には無理がある。


「優しい国」日本です。そこで編み出されたのが「不登校生徒だけ集め」そこで、
教員も増やし手厚く保護しながら、教育しようとの方針が「不登校特例校」設置。
一見すると、この方法も致し方ない気はするが、考えてしまう。


「不登校でも別の学校なら行きたいという生徒もいる。自立支援教室や民間の
フリースクールなどとともに、苦しんでいる生徒の受け入れの選択肢になれば」と
教育長は開設の意義を強調するが、行政としてはギリギリの対策なんだろう。


私はこの「不登校特例校」制度について二つのことを思う。
一つは、果たして生徒をそこに通わせることができるか。誰が説得できるのか。
親や教師が、どのように説明するのか。ハードルが高い気がする。
特例校って隔離するってことではないのか。特例校へも不登校だったら、二の矢はあるのか。
教える側の覚悟はあるのか。現行制度で、2年ほどで転勤ではノウハウが身に付かぬ。


もう一つは、中学生は難しい年頃である。彼らと言葉が通じるのは、
同級ではないのか。だとすると、不登校からの復帰を促すのは同級生である。
不登校生とそうでない生徒とのコミュニケーションを深め(教師の仕事だと思う)
現状復帰ができるための地道な努力を怠っていないか。


もちろん、そんなことは百も承知、やっているというだろ。
でも、「こどもファースト」とは、こども立場で考えること、
「不登校特例校」の制度は制度で良いのだが、その色合いがもう少し欲しい。
教育ほど、掛けた手間が実ることはないのだから。Goto

投稿者: 後藤 日時: 2019年06月18日 05:35


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